カテゴリ:タトゥーを彫る人、日常( 8 )
古城でタトゥーコンベンション Al-Haut Tattoo
次に参加するタトゥーコンベンションは、ドイツ・コブレンツで行われる
タトゥーコンベンションです。

約90人で行われるドイツローカルのタトゥーコンベンションです。

コンベンション開催場所は、古いお城。

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こんな場所を借りきってタトゥーコンベンションが行われます。

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ドイツには大小さまざまな古城があって、オーナー(城主?)が
イベントなどで貸し出したりしています。


タトゥーコンベンションをお城で行うというのはドイツでも初の試みです。

主催者側の丁寧な説明により、オーナーから快諾してもらい
会場を借りる運びになりました。


タトゥーだからダメ、という偏見はドイツにはありません。

タトゥーを彫っているという外見で人間を判断するのではなく、
タトゥーを彫っている人物の本質、心をよく見たうえで人を見る、
人間性を判断するというものの考え方が、ドイツでは十分に根付いていると思います。



2週間後のコンベンションがとても楽しみです。




by 椋妃

◎お知らせ◎


現在椋妃はドイツベルリンで仕事をしています。
椋妃の帰国時にタトゥーの施術にご興味をお持ちの方は
帰国時期確定時にお知らせいたしますので、
予約フォームから一度お問い合わせください。

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by alhaut | 2015-06-20 17:11 | タトゥーを彫る人、日常
タトゥーコンベンションという言葉について Al-Haut Tattoo
彫師、タトゥーアーティストにとって
タトゥーコンベンションという言葉は説明不要なものであるが、
そもそも一般的な認識としてはどのようなものなのだろうか。

そういう疑問から、まずタトゥーコンベンションというものを
私の言葉で簡単に説明してみようと思う。


まず言葉。

「Convention」の辞書による意味づけは、
「(政治、宗教上の)代表者会議」「大会」「(正式な)集会」。


この意味からも推測できるように、
タトゥーを彫る技術の専門家であるタトゥーアーティストと
タトゥーを彫ることが好きな人、タトゥーに関心がある人、タトゥーファン、
愛好家のための会合というものがタトゥーコンベンションである。



タトゥーシーンの歴史において、世界初のタトゥーコンベンションは
アメリカ、テキサス州ヒューストンで1976年1月に開催された。

2014年の現在から振り返ると、世界のタトゥーコンベンションの歴史だけを見ても
40年ほどの歴史がある。

タトゥーシーンについてはさらに時間がさかのぼった歴史があり
(これについては、将来の別のテーマにしたいが、少なくとも1800年代の後半には
ヨーロッパにはタトゥースタジオの歴史がはじまっている。)
もちろん、タトゥーを彫る行為については世界各地に有史以前からの歴史がある。


約40年ほどの歳月を経て、タトゥーコンベンションは、
さまざまな角度から楽しめるイベントに進化した。




現在タトゥーコンベンションは、イベントの規模の大小を問わず
世界各地で開催されており、私の住むドイツでも同様に
毎月どこかの都市で、多いときには毎週という頻度でコンベンションが行われている。


コンベンションの目的、楽しみ方はさまざまであるが、
第一の目的は当然ながら、、
タトゥーアーティストが現場で希望者にタトゥーを彫ることである。

大きなコンベンションでは、自国以外に
国際的に名前の知れたタトゥーアーティストが参加するので、
そのアーティストに彫ってもらいたいお客さんにとっても、
また、著名なアーティストの彫る現場を直接見学したい人にとっても
絶好の場となる。

コンベンションでは、彫師が彫るブースだけでなく、同時進行で
デザインのジャンル別、テーマ別にタトゥーコンテストが行われる。

タトゥーをすでに彫っている人にとっては、自身のタトゥーを披露する場、
また、アーティストたちのタトゥー作品、
さまざまなデザインのタトゥーを見て楽しむ場になる。

時には、コンテストだけでなく、タトゥーアーティストが手がけた絵画作品の展覧会、
絵画のオークションなども行われる。


そして、バンドのライブ演奏、パフォーマンスショーなど一般客が
普通に楽しめる催しも行われる。



タトゥーを彫ることを生業にしている
タトゥーアーティストにとっては、
現場で彫って参加するだけでなく、
コンベンションは技術の情報交換、アーティスト同士の交流の場であり、
優れた技術を持った多くのタトゥーアーティストの仕事を実際に見学できる貴重な時間をもつことができる。


近年では、優れた技術をもつタトゥーアーティストによる講義、
「タトゥーセミナー」がコンベンション期間中に開講される時もある。

タトゥーの技術は、自ら「見て学ぶ」
「経験、体験を通して学ぶ」が
基本であるが、セミナーは具体的に
経験豊かなタトゥーアーティストの講義によって、より具体的なことを
勉強することができるので、
さらに技術を伸ばしたいタトゥーアーティストたちにとって非常に有意義な
学びの場となる。



同時にコンベンション会場では、
タトゥーアーティストのためのタトゥー用品店が出店、
仕事に必要なものを購入したり、
新しいタトゥーマシーン、インクなどを発見するのにもとても良い機会となる。

タトゥー用品コーナーについては、
タトゥーアーティストのみ出入りできるルールになっているコンベンションもある。


タトゥー関連書籍、タトゥー専門雑誌、写真集、デザイン集などを集めた
本屋、タトゥーに似合うファションやアクセサリーショップなども出店している。


このようにタトゥーコンベンションはタトゥーに関するものが
一堂に会した場である。

タトゥーについて、さまざまな角度から知ることができるものが
タトゥーコンベンションでなのである。



By 椋妃

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by alhaut | 2014-07-24 18:46 | タトゥーを彫る人、日常
再開 Al-Haut Tattoo
最後のブログ更新以降、
今日までのこの期間、ゲストワーク、その他、旅に出る機会が多く
移動の日々でした。

この二ヶ月間で、フランス、スイス、オーストリア、ドイツ国内と移動を繰り返す日々。

一息ついた今月七月も、来週末から
ノルウェイのタトゥーコンベンション、
オーストリアでのゲストワークと続きます。

彫師として、旅に出て経験を積むことの大切さを感じる毎日です。

タトゥーアーティスト、彫師として、
これをブログにしたい思いもあり、
また、最後のブログの通り、
タトゥーレポートもやっていきたいです。

いろいろと文章にしたいものがあります。

彫師としての視点、と言っても
私的な視点になりますが、
レポートもアップしていきながら、
ブログを再開したいと思います。



By 椋妃

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by alhaut | 2014-07-16 16:35 | タトゥーを彫る人、日常
タトゥーレポートはじめ
日本を離れ、ドイツからタトゥーシーンを見渡すと、
タトゥーが一般的なものとして、ファッションとして、
また芸術的な視点、個人の趣味志向の一環として
世間からどれほど大らかに受け入れられているのか、
ということに大いに気付かされる。

そのレベルはカルチャーショック。

タトゥーシーンは、今やタトゥービジネスという言葉までもが登場し、
商業的に成功しながら、ファッション、カルチャー、アートの分野に相互に影響を及ぼし合って、
世の中に定着拡大しているという事実が、ヨーロッパ、アメリカには確実にある。

この時流は、日本のタトゥーに対する非情に閉鎖的で排他的な見方からは
まったく想像できないほど、自由闊達に社会の中で息づいている。


タトゥーを彫る仕事を始めて15年あまり。
最近の3年間はドイツに拠点を移してタトゥーの仕事をしている。

そんな、彫師、タトゥーアーティストである私の”目”を通してのレポートとなるが
ヨーロッパ、ドイツに根付いているタトゥーの世界というものを、
日常のブログとは別の記事としてレポートしていきたい。


ということで、文体もいつもとは違う形で。

日本からは見ることができないユニークなタトゥーシーンのレポートしていきたい。
まずは、始まりの言葉から。






By 椋妃

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by alhaut | 2014-05-23 09:49 | タトゥーを彫る人、日常
IRON MAIDEN のEddieを彫る
先日、IRON MAIDENのマスコットキャラクターのEddie(エディ)を彫りました。

椋妃にとって、エディタトゥーは二人目のお客さん。

アイアンメイデンのエディ、
メタルが好きで、彫師をやっていたら
ぜひとも彫りたいデザインだと思います。
長年の夢が叶いました。


初エディタトゥーのお客さんは、
日本一であり、世界で指折りのIRON MAIDENファンのひとり、
メイデニストこと、Yu Shimada氏。


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左の黒髪の兄貴。
2010年、彼にMAIDEN Japanのアートワークのエディを彫りました。

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上はこのUSAツアーのTシャツ  
ここに登場している人物のほとんどとお会いしました。


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MAIDEN Japan ジャケット



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彫ったタトゥー



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ベルリン公演のポスター


そのご縁から、今年、IRON MAIDENの
ヨーロピアンツアーに同行していた
Shimada氏と一緒にドイツ国内ツアー
に参戦しました。

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氏の仲間は本当に強者ぞろい。

アイアンメイデンのコレクションでギネスブック入りした人や、
その他、いろいろな逸話を持った仲間がたくさん。

みなさん、ワールドツアーと称してメイデンのライブに同行しています。

このツアー中、
熱すぎるメイデンファン達と出会い、
アイアンメイデンと共に生きる姿を
さまざまな価値観とともに見る事知る事ができました。

本当に楽しかったのですが、
それ以上にとても貴重な体験をすることができました。


その後、ライブがあまりに素晴らしかったので、私は、スイス・チューリヒ公演も参戦し、
ついには、今年八月、ヨーロピアンツアーファイナル、
イギリス・ロンドン公演まで行ってしまいました。


そこで今回タトゥーを彫ることになった
メイデンファンのM氏と出会いました。


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家族でロンドン公演に。すばらしいです(^ー^)


すでに、MAIDEN Japanのタトゥーを通して
私のことを知っていたので、エディタトゥーを彫る流れが生まれました。

私にとって2体目のエディ。

テーマは、フルアームでたくさんのエディを彫る。
ということで2体どころではなく、最終的にはたくさん彫れそうです(^^)


オランダから来るので、頻発にベルリンに来ることができないので、
まずは二の腕からスタート。

完成後に肘下につなげるプランで
彫っていきます。

肝心の下絵ですが、メイデンのアルバムジャケットではなく、
なんと、エディを生み出した
イギリス人アーティストDerek Riggs氏が描いたオリジナルのエディでした。

Derek Riggs Official website

これは、すごいことです。
M氏は直接Derek氏にコンタクトを取り、使用許可をいただき
タトゥーを彫ることになりました。

M氏はここまでのことを実現させるほどに強力なメイデンファンでコレクターです。

この絵を見たことあるのは、著作権をもっているDerek氏と
タトゥーを彫ることになったM氏のみ。

世界で彼しか見たことがないデザインでした。

ということで、著作者からM氏がタトゥーに彫ること以外使わないことが
約束なので、私も写真のほうはここでアップしません。

インターネットは簡単に画像を盗むことができます。
悪意があるなしに関係なく、画像をPCに保存することは簡単で
世に出なければいい、自分だけが見るからという理由で
保存したりもするわけですが、それ自体が著作権の侵害や盗む行為になる場合もあります。

エディに関しては、著作者の意思に反してコピー商品が横行しています。
アーティストに対して全くもってノーリスペクトな行為です。

このタトゥーについても、M氏だけに許可されたものなので
タトゥー画像での共有、コピーを避けるべきだと思うので
私もネットにこのタトゥーはアップしません。

※11/6 4:43 追記
エディについて、すべてのアルバムジャケットのエディの著作権はIRON MAIDENにあって
それ以外のエディの著作権はDerek Riggs氏が所有しています。

なので、アルバムアートワークのエディをタトゥーにして彫ることと
今回私が請け負っているエディのタトゥーは彫ることの定義が別で
このタトゥーに関してはこのお客さんしか認められていません。



そんなわけで、写真のほうは掲載できないのですが、
現在、彼が持っていた、古いタトゥー、赤ちゃん姿の息子さんを
カバーアップしてエディを彫っています。

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息子さんに

「もう君もティーンネージャーになったから赤ちゃんはいいよね」

ということで、息子さんがエディに化けることになりました(^^)

その息子さん、将来の夢はゴルフプレーヤーだそうで
タトゥーを彫りたいと言い出しているそうですが、
ゴルフプレーヤーは上品じゃないと駄目だし、
ユニフォームからタトゥーが見えるなんてゴルフじゃありえないから、
なりたいなら無理だよ~、
なんて話をしているのだそうです。
これは来年1年間のプロジェクトのひとつになりそうです(^^)

長年の夢が、こういう特別な形で叶ったこと
本当に誇りに思います。

たくさんの仲間との出会いを与えてくれたShimada氏、感謝しています!


by 椋妃

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by alhaut | 2013-11-06 02:15 | タトゥーを彫る人、日常
パーティ
10月5日、パーティに行ってきました。

この絵を展示用に描きました。

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パーティの一日については、心の中に静かに留めておきたいので
ブログで記事にはせずにおこうと思います。


     

by椋妃  

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by alhaut | 2013-10-10 12:56 | タトゥーを彫る人、日常
タトゥーの雑談と”天職” Al-Haut Tattoo
ドイツ語クラス、私の隣の席の
ムスリム(イスラム教徒)の生徒さんとタトゥーの話になりました。


イスラム法では、タトゥーを彫る事が禁じられています。
そのあたり、彼らの社会ではどうなのか、興味がありました。


身体にタトゥーを彫る事は、明確にイスラム法で禁じられています。

神が決めた法律なので、ちゃんと守らなければならないのですが、
一部の人の中に、好んでタトゥーを彫る人がいるそうです。


内容は、絵ではなくアラビア語です。


イスラム教は偶像崇拝を禁じているから、
絵を身体に彫るという発想自体ありません。

だから、イスラム世界では絵画は発展せず、
アラビア語の書道の文化が発展した背景があります。
アラビア語のカリグラフィはとても美しいです。



タトゥーで彫る文字も、普通のアラビア語の文章ではなく、
当然、聖典クルアーン(コーラン)の一説です。


クルアーンは、神の言葉そのものです。

神、そのものの一部分であって、
神の創造したものではありません。


だから、
ムスリムの彼らにとっては、とても大切で神聖なものです。


タトゥー自体は、禁じられているけれども
神の御言葉を彫るのであれば、
特別に許されるという解釈のようです。


「そうか、イスラム世界では、タトゥーはご法度なんですね。」

というと、

「いや、でも、君はいいんだよ。

なぜなら、神が、君に、その仕事をしなさいと言って与えた仕事だからね。

神のご意志がそこにあるから。」


彼は、何気なく、さらりと言ってくれたのだけど、
言葉に感動しました。


私にとって、タトゥーは生涯やり続ける”天職”なのは当然のことですが、
ここまでの長い道のりをやってこれたのは、
彼らの言う、”神のご意志”や、”運命”、”宿命”があったからこそだ
と、彼の言葉で、改めて思い返されました。





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by alhaut | 2012-06-22 20:09 | タトゥーを彫る人、日常
タトゥーについて考える Al-Haut Tattoo
大阪市のタトゥー問題。

大阪市のタトゥーをした職員が、
それを市民に見せて脅したなどの事実が掘り出され、
それを追い風に橋下市長はさらに調査を継続。

大阪市の教職員が調査を拒んでいますが、
それは駄目だと市長は強行。
大阪市民もかなりの割合で市長を支持しているとの報道。


タトゥーを消すように職員に指示したりを
市長は考えているとの報道があります。


このタトゥーの問題に関して
メディアの報道に非常に偏ったものを感じます。

良いか悪いかで二分する議論が幅を利かせることに
何とも言えない、危機感のようなものを感じます。



人を外見で判断してはいけない。

という言葉はいったいどこへ行ってしまったのでしょうか?

タトゥーを彫ることと、その人の人格、内面は別物であるはずなのに
この議論に関しては、

タトゥー=反社会的

になっている点にとても違和感を覚えます。



職務に残りたければ、タトゥーを消去することを求めるらしいです。

人権がどうとか、そういうことを言いたくありませんが、
消去まで要求するというのは、
その人の人権や人格を無視した、無理強いで、虐待行為だと思います。

レーザー消去、タトゥー以上の苦痛と高額な出費です。
そのあたり、考慮しているのでしょうか。

報道で聞こえてくる内容、とてもやりきれない思いです。



うまく言葉にできないのですが、
このようにごり押しで否定、一方的な価値観を押しつける流れが
ほかの分野での、言論、思想、表現の自由を奪う流れにつながらないことを願っています。


                ☆  ☆  ☆


このニュースを聞いて、すぐに頭に浮かんだ事は、

社会の中で影響力のある人に、反社会的だと 叫ばれたら、
タトゥーを彫った一般市民のお客さんはたまったものじゃない。

ということでした。



私は、タトゥーを彫ることを生業としている人間なので
彫ったお客さんのためにも、何か、言葉を発したいと思いました。



日本には、過去から悩ましい歴史があって
現在問題になっていることは、そこに根付いた問題だと思います。

しかし、タトゥーカルチャーとして、日本に入ってきた90年代以降
過去の悩ましい価値観とは違う価値観が生まれているのは相違ありません。


タトゥーをアート、ファッションとして、デザインの内容、彫りのスタイルに関係なく
個人の趣味、嗜好として楽しんでいる人のほうが断然多いと思います。


過去の価値観に縛られて、
威嚇の道具に使ったりと勘違いしている、残念なケースがあるのも事実ですが
これは、タトゥーに責任があるのでなくて、
その人の人格、考え方、モラルの問題です。


職員のケースも、その職員の人格、考え方に問題があったのが原因で
タトゥーは利用されたに過ぎないです。


そういう行動に走らせる原因は、タトゥーではなく、
そういう価値観から脱却できない社会に問題があるのかもしれません。



そういう点では、
タトゥーを彫った皆さんは、誤解されないように
自分のタトゥーを守るためにも、タトゥーを彫っていない人々以上に
自分の言動に、責任と良識を持つ必要があると思います。

逆風に負けず、乗り切ってください。


           ☆  ☆  ☆


私は、今、ドイツのタトゥー屋さんで仕事をしています。

私の就労ビザには、

『彫師としての労働を認める』

と明記されています。

職業として、彫師、タトゥーアーティストは、認められた職業であり
タトゥービジネスがドイツ社会の中で、しっかり定着しています。



日々いろんなお客さまを相手に仕事をしていますが、
皆さん一般人です。

時々は、ドイツ軍の方、警察官の方が制服のまま、
仕事あがりに、タトゥーの相談に来たりします。


警察や軍の場合、
タトゥーを彫っていい範囲は、

『見えない場所』という規定が設けられているようで、

肘から下は彫ることができないそうです。


軍や警察というのは、統率が必要な組織ですから
風紀を乱さないという点は、
ひとつのラインが必要なのだと思います。



お役所に行きますと、窓口担当の人が
普通にタトゥー彫られています。

肘から下にワンポイントタトゥー。
腰のタトゥーがヒップハンガーのパンツから見えたり。


お役所業務は、軍隊のように厳格な統率、統制がなくても
十分業務を遂行できるので、自由度が高いのだろうと思います。


タトゥーを見せられた方も、
特別驚くこともなければ、見せるほうも意識して見せていません。

彫ることが、重大事項になっていないのですね。


これは、日本ではなくドイツのケースですから
外国の事情を持ち込むことはできないのでしょうが、
日本で仕事をして、それからドイツで仕事をして
比較しても、日本のお客様とドイツのお客様、
どちらも同じ一般人が普通に彫りに来ているんですよね。

アートやファッションとして、純粋にタトゥーを楽しみたい。

そういう価値観が生まれつつあるのを真っ向から否定する流れは、
人々の価値観の多様性を否定する流れにつながるようにも感じます。


彫る行為と、その人間の質、善悪は、別個のものです。
関連付けることに、無理があり、おかしいと感じます。


タトゥーが、善悪の天秤にかけられて判断されるのではなくて、

世間で”気にならない”代物になる日が来るのがいいのだろう

と思います。


そんな未来は、私が生きている間は無理かもしれませんが…



とにかく、タトゥーを彫る仕事をしている私は、
この仕事に自信と誇りを持って続けていきたいです。

タトゥーは、個人が自由に楽しむアートであり、ファッションだということ。

まったく普通の一般人が、社会生活を健全に営む中で
普通に楽しんでいるものだということを、仕事を通して見せていきたいと
思っています。



タトゥーを彫った皆さまも、
自分のお気持ちを大切に、彫られたタトゥーを守っていってほしいと思います。


今日のブログは長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました。





ご訪問ありがとうございます。
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by alhaut | 2012-05-28 05:38 | タトゥーを彫る人、日常



ドイツで活動中の大阪出身の女性彫師椋妃(Ryoki)です。 2001年から2011年まで、大阪心斎橋のアメリカ村で タトゥーショップを経営していました。ドイツでのタトゥー仕事、日々の出来事を記します。
by alhaut
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